五ツ星⁺三ツ星=8つ星??
お米マイスターが教える
温度・湿度・光
お米の保存方法
お米は日本人に無くてはならない食べ物であると同時に、実はとてもデリケートで繊細な食べ物です
精米した白米は3週間程度が賞味期限だとされており、
より美味しく食べるにはできるだけ2週間以内のものが望ましいとされているほど。
特に夏場は要注意!!名古屋だと気温が上昇してくるゴールデンウィーク頃から新米が獲れる10月中旬くらいまでは油断をすると、最悪、虫が発生してしまったりします
このような事態を避け、美味しいお米を食べるためには、正しい保存方法で美味しさを保つ「保管」をすることが大切です
お米を美味しく保存するためのポイント
- 涼しい場所(温度)
- 風通しの良い場所(湿度)
- 暗い場所(光劣化)
つまり「キーワード」は温度+湿度+光
近年の夏の異常高温(40℃)や現代の高気密高断熱の住環境で上記のお米を美味しく保存する環境に近いところを探すと「冷蔵庫の野菜室」くらいしかありません
お米の保存で気を付けること|保存容器
乾燥を防ぐため密閉容器で保管(2リットルの広口ペットボトル・ジップロック・タッパウエアもgood)
涼しい場所(温度)と暗い場所(光劣化)は冷蔵庫の野菜室に入れるだけで解決します
あと、「風通しの良い場所」(湿度)は気を付けなければならないので、お米は密閉容器に入れて保存がベストです
密閉容器は中身が見える透明な容器が便利だと思います
お米の水分量が約15%に調製されています 高い湿度や乾燥は美味しくない原因になります
水が掛かってしまうのはもちろん大NGですが、乾燥も大敵なんです。
お米の保存は温度15℃以下で60~70%の湿度が最適と言われています。
よくシリカゲルなどの乾燥剤を入れて袋に保存していたなんて話を聞きますが、
過乾燥になり美味しく無くなってしますので注意してくださいね
あと、臭いの強いものの近くに置いておくのもNG 臭いがお米に移ってしまいます この移り香(うつりが)に気を付けましょう
それから、お米の容器は汚れたら洗ってください お米の肌ぬかで容器の内側が少しずつ白っぽくなってきます ちょっと汚れてきたかなと思ったらキレイに洗ってください ヌカがたまってくると虫が発生する原因になります
コレ、おススメです ↓ ↓
お米の保存期間
お米は収穫時に約25%もある水分を約15%まで乾燥させています 変質しにくく、また保存もできるようになります。
ただ、お米には賞味期限や消費期限はありませんが、農産物であるお米は生鮮食品の扱いです
いつくらいまで食べられるかの目安については、
こちらの ↓ ↓「お米っていつまで食べられるの??/お米は生鮮食品??よみもの」をご覧ください。
お米の常温保存|袋のまま保存|冷凍したら?
お米、特に白米を20℃以上の常温で保存すると、劣化が早まります 冷蔵庫に入らないのであれば、出来るだけ涼しいところ、多湿を避ける、直射日光を避ける。この3点に気を付けてお米の保存場所を決めましょう
スーパーで買ってきたビニール袋に入ったお米をそのまま保存するのではなく、できるだけ密閉できる容器に移してください ビニール袋のお米はスーパーでの陳列や持ち運びが簡単ですが、保存容器として適していません それは重ね積みをする平積陳列のために小さな空気抜きのための穴が開いていたりします また、そもそもビニールは吸湿性が無いので蒸れに弱く水分がビニール表面についてしまいやすいです
一人暮らしのお米保存|虫は?|夏は?|やっぱり冷蔵庫の野菜室
一人暮らしのお米保存は一般的なお米の保管方法でOK 基本的に
・密閉容器(タッパウエア・ジップロック・ペットボトルetc.)
・冷蔵庫の野菜室(10℃以下)
・直射日光、高温多湿はNG
よくシンクの下に保管している方がいますが、湿気やニオイがこもるのでおすすめしません
保存条件が悪いとお米に付く虫が発生してしまいます
※経験上、有機栽培米、無農薬米、特別栽培米・減農薬・減化学肥料米などは一般のお米よりも虫の発生確率が高いような気がします
お米を買う場合、夏場は特に2~3週間で食べきれる量にしましょう
実家から玄米が送られてきた場合は、少量ずつこまめに玄米を白米に精米してください
これは玄米より皮を剥いて裸の状態である白米の方が、劣化の進みが早いからです
一度に炊いて、あとは冷凍する方法も
毎日、ごはんを炊くことも少ない一人暮らしの方は、一度に2~3日分のお米を炊いて
のこりを冷凍する方法がおススメです
アツアツの炊き上がりのお米、一食分をラップに包んで粗熱をとってから冷凍します
その際、写真のような平たくした丸せんべいの形にすると、レンジでムラなく解凍できます
引用:パナソニック
まとめ
涼しい場所(温度)+風通しの良い場所(湿度)+暗い場所(光劣化)
この条件に合えば、お米は美味しい状態を比較的長期間キープできます
実際、一戸建てやマンションの住環境の中では高気密、高断熱で冬でもあたたかく人にとって快適です
また、夏は昔とは違い体温を超える異常な気温です
これらはお米を保管する環境としてとても厳しい現状ですね
なので、現代のお米の保管は冷蔵庫の野菜室以外に無いと言っても過言ではありません(ちょっと不便ですが、、)
このブログを読んでいる方でお米をキッチンの片隅やシンクの下などで保管している方は
さっそく実践してみてください
お米の保存方法をつづってくましたが、さいごにもう一つ大事なポイントです
お米の保存容器の中が、使っていると肌ぬかで汚れてきます
その際は、水で洗えばそんなにこすらずとも簡単に洗い流せます
ペットボトルなら汚れてしまったら新しいものに交換すればいいし、無印良品などの保管ようきなら簡単に洗るのでお手軽です
最新情報はインスタグラムで https://www.instagram.com/kome_zentaro/
害虫を防ぐには、、、
お米に付き物の害虫ですが、それを防ぐにはズバリ「温度」と「湿度」
さきほど、説明した冷蔵庫での保管方法であれば、よっぽどでない限り米につく虫は発生しません
害虫対策用としては米ビツに入れる市販のものや唐辛子(鷹の爪)を入れておくのも多少の効果はありますが
いつの間にか中の有効成分が蒸散して無くなってたままになっていたりと、これで完璧ということではなく
無いより有った方がいいかな?という感じです
気温20℃以上の環境では、虫がわいてしまう可能性が高くなります
虫は、温度が15℃を超えると活発に活動し始めますので、温度と湿度を最適にした保管が重要となります
なにより、お米の保管は高温多湿を一番避けなければなりません
もちろん、水も厳禁です
不意にお米に水が掛ってしまうと、たいがいカビや変色の原因になります
編集後記
いろいろとお米の保存方法について書いてきましたが、参考になるものはありましたでしょうか?
そんなこと知ってるよーっと思われた方も大勢いるでしょうし、あー知らなかったーっと思われた方もいると思います
たかがお米、されどおコメ。案外、奥深いお米の世界をお米マイスターと楽しみましょう(笑顔)