お米の種類とは?うるち米・もち米・酒米の違いを米屋が解説

お米にはどんな種類があるのか

私たちの食卓に欠かせないお米ですが、実はすべてが同じお米ではありません。お米は「何に使うか」という目的によって品種や性質が分かれており、その違いを知ることで料理の仕上がりや満足度は大きく変わります。

日本で流通しているお米の基本的な分類

日本のお米は大きく分けると、「うるち米」「もち米」「酒米(さかまい)」の三種類に分類されます。米屋やスーパーで販売している普段、食べるお米は「うるち米」で「もち米」も種類は少ないですがありますね。酒米は日本酒を作る特定の用途のみに使われています。

「食べるお米」と「加工用のお米」の違い

うるち米やもち米は米粒として食べることを前提に栽培されますが、酒米は日本酒造りのために作られた加工用のお米です。見た目が似ていても、育て方や求められる性質はまったく異なります。


うるち米とは|毎日のご飯に使われるお米

うるち米は、日本人の主食として最も親しまれているお米です。白ご飯として炊いて食べるお米は、ほぼすべてがこのうるち米にあたります。

うるち米の特徴(粘り・甘み・香り)

うるち米は、ほどよい粘りと甘み、炊き上がりの香りのバランスがよいのが特徴です。噛むほどに旨みが感じられ、毎日食べても飽きにくい性質を持っています。

代表的なうるち米の品種

コシヒカリ、あいちのかおり、ひとめぼれ、ななつぼしなど、地域ごとに多くの品種があります。それぞれ粘りの強さやあっさり感に違いがあり、好みや用途で選ぶことができます。

どんな料理に向いているか

和食はもちろん、洋食や中華など幅広い料理に合うのがうるち米の強みです。家庭の普段使いには、まずこのうるち米を基準に考えるのがおすすめです。


もち米とは|粘りが強い特別なお米

もち米は、うるち米とはデンプンの性質が異なり、非常に強い粘りを持つお米です。

もち米とうるち米の決定的な違い

もち米は炊くと粒同士がくっつき、もっちりとした食感になります。一方、うるち米は粒立ちがあり、噛むとほぐれる食感が特徴です。この違いが用途を分ける大きな理由です。

もち米に向いている料理

お餅、赤飯、おこわ、和菓子など、特別な料理に使われます。冷めても硬くなりにくく、行事食や祝いの席に欠かせない存在です。

日常の白ご飯に向かない理由

粘りが強すぎるため、白ご飯として食べると重たく感じやすく、毎日の食事には向いていません。そのため用途がはっきり分かれています。


酒米とは|日本酒造りのためのお米

酒米は、日本酒を造るために栽培されるお米で、食用米とは目的が異なります。

酒米の特徴と「心白(しんぱく)」

酒米は粒が大きく、中心部に「心白」と呼ばれる白く濁った部分があります。ここに麹菌が入り込みやすく、発酵に適した構造になっています。

代表的な酒米の品種

山田錦、五百万石、美山錦などが有名で、日本酒の味わいを左右する重要な原料です。

なぜ酒米は食用に向かないのか

酒米は味や食感よりも発酵のしやすさを重視しているため、うるち米のように炊いて食べても一般的な白ご飯の美味しさとは異なります。(ただ、けっして食べられない味という訳ではないです)


用途に合ったお米を選ぶことが美味しさにつながる

お米選びで大切なのは、「産地」や「銘柄」「値段」だけではない。

ルーツから考えるお米選び

毎日のご飯に使う「うるち米」には、農林水産省に登録されているだけで約1000種類もあります。ただ実際に、作付けされている品種数は300程で上位20品種で日本全体の80%のシェアを占めています。品種のルーツは東日本の「亀の尾」、西日本の「旭」が始まりです。その後、福井県でコシヒカリ、宮城県でササニシキが生まれ、美味しいお米の代名詞「コシ・ササ」時代が続きました。今では各都道府県が独自の新品種を開発し、群雄割拠の様相を呈しています。

料理別に考えるお米選び

味わいの濃厚なものやあっさりしたもの、さらっとした食感のものやもちっとした食感のものまでさまざまです。最近のトレンドはややもっちりした特徴を持つ米に人気があります。たとえば、冷めてももっちりと粘りが強い低アミロース米でも、その特徴がかなり強く出るお米や、やや控えめに主張し、後味とのバランスを感じるお米。これら以外にも低グリテリン米など新しい特徴を持ったお米など。つまり、その料理に合うお米の特徴を考えて選ぶことで料理が引き立ちます。

米屋が考える「失敗しないお米の選び方」

お米選びで大切なのは、まず「何に使うか」を決めることです。
毎日のごはん、丼もの、お弁当、特別な日の一杯——用途が決まれば、向いている品種や産地、食味の方向性も自然と見えてきます。

例えば、毎日食べるご飯には飽きのこないバランスの良いお米を。丼ものやカレーには粒立ちの良いお米を。お弁当には、冷めても美味しさが続くお米が向いています。

さらに見逃せないのが精米の鮮度です。同じ品種・同じ産地のお米でも、精米したてかどうかで香りや甘みは大きく変わります。

だからこそ、迷ったときは五ツ星お米マイスターprof.のいるお米屋に相談するのが一番です。暮らしや好みに合わせて、プロが丁寧に提案することで、失敗のない一杯に出会えます。

お米の知識を知ることは、美味しい食卓への第一歩。
「なんとなく」から「ちゃんと美味しい」へ。
ぜひ一度、あなたに合うお米を探しに来てください