
コワ餅(こわもち)とは、うるち米ともち米で搗いた餅のことです。
もち米だけで搗く、一般的な白くて伸びるお餅とは異なり、うるち米の粒感が残るしっかりとした食感が特徴です。地域によっては「ぼろもち」「やじろ餅」「こごめ餅」とも呼ばれ、祝い事や祭礼、農作業の節目など、特別な日に食べられてきました。
この記事では、コワ餅の特徴・名前の由来・普通の餅との違い・味わいの魅力をわかりやすく解説します。
コワ餅の特徴
コワ餅の最大の特徴は次の3つです。
- 粒が残る食感
- 伸びない餅
- 噛むほど甘みが出る
一般的な餅のように完全になめらかな状態ではなく、うるちの米粒の存在感が残るため、食べごたえがしっかりあります。
見た目も白餅よりやや粗く、素朴で力強い印象です。
名前の由来
「コワ」という言葉は
硬い(こわい)=しっかりした食感
から来ています。
昔の日本では、柔らかい餅よりも
噛みごたえのある食事=力がつく食べ物
と考えられており、農作業や祝い事の食事として重宝されました。
普通の餅との違い
| 項目 | コワ餅 | 一般の餅 |
|---|---|---|
| 食感 | 粒が残る | なめらか |
| 伸び | 伸びない | よく伸びる |
| 噛みごたえ | 強い | やわらかい |
| 味 | 米の甘みが濃い | もち特有の甘み |
つまりコワ餅は
👉 餅とごはんの中間のような存在
と考えるとイメージしやすいです。
食べ方
地域差はありますが、代表的な味わい方はこちらです。
- 醤油
- 砂糖醤油
- 塩
- あんこ
シンプルな味付けほど、もち米本来の旨味が引き立ちます。
保存方法
当店の餅は添加物を使っていないため、保存は注意が必要です。
常温(できるだけ冷たい場所で)
当日〜翌日まで
冷蔵
2~4日
冷凍(おすすめ)
1つずつ包んで冷凍
→食べる時に解凍して焼く
コワ餅が愛され続ける理由
現代は柔らかく便利な食品が増えましたが、コワ餅は今も各地で作られ続けています。その理由は、他にはない独特の魅力にあります。
- 焼いたときの香ばしさが格別
- 食べ応えのあるしっかり食感
- 五平餅に近い満足感のある噛みごたえ
さらに、昔は多くの家庭で年末や行事の際に餅つきをしており、そのときにコワ餅を作る習慣がありました。
そのため現在でも、コワ餅を食べることで子どもの頃の思い出や家族団らんの風景を懐かしむ方が多くいらっしゃいます。
味だけでなく、記憶や文化と結びついた食べ物であることも、長く愛され続けている理由のひとつです。
まとめ
コワ餅は
✔ 粒感が残る伝統餅
✔ 焼くと香ばしさが際立つ
✔ 食べ応えのある満足感
✔ 思い出と結びつく懐かしさ
普通の餅とは違う、日本の古い食文化を感じられる一品です。
まだ食べたことがない方は、ぜひ一度味わってみてください。
